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書籍紹介

入門期からの英語文型指導 ――チャンク文型論のすすめ

新しい教育英文法の提案
著者 伊東治己〔著〕
刊行日 2019年10月21日
ISBN 978-4-327-41101-5
Cコード 3082
NDCコード 807
体裁 A5判 並製 218頁
定価 定価2,310円(本体2,100円+税10%)

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内容紹介
「コミュニケーション重視」の風潮のなかにあって、文法指導の影が薄くなっている。本書は、そうした状況に異を唱え、英語入門期から明示的な文法指導を行うことの重要性を強調する。そのさい、文型指導こそ、これからの英文法指導の核となるべきであるという立場から、著者は、従来の5文型をベースにした文法指導ではなく、学習者の発達段階に応じて動的に変化していく「チャンク文型論」を具体的に提案していく。
 
<著者紹介>
伊東治己(いとう はるみ)
現在、関西外国語大学教授、鳴門教育大学名誉教授。全国英語教育学会会長。著書に、『アウトプット重視の英語授業』(2008)、『コミュニケーションのための4技能の指導』(1999)、『カナダのバイリンガル教育』(1997)、『フィンランドの小学校英語教育』(2014)、『インタラクティブな英語リーディングの指導』(2016)など。
目次
第1章 序  論
 1.外国語教育における文法指導
 2.文法指導を巡る論争
 3.文法指導再評価の動き
 4.新たな課題
 
第2章 なぜ入門期から文型指導
 1.なぜそもそも入門期から文法指導が必要とされるのか
 2.なぜ文型に注目するのか
 3.文型の教育的価値
 4.まとめ
 
第3章 文型再考
 1.伝統的5文型
 2.クワーク学派の7文型
 3.ホーンビーの動詞型
 4.学習指導要領における文型
 5.従来の文型論からの転換
 6.まとめ
 
第4章 チャンク文型論の主張
 1.学問的整合性よりも学習効果を優先する
 2.文型の構成単位をチャンクと考える
 3.学習が進むにつれて文型の形を変化させる
 4.言語学習をチャンクの多様化と拡大のプロセスと考える
 5.文型を英文理解だけでなく英文産出のためにも活用する
 6.和文英訳で意識的・認知的な文型学習が可能になる
 7.まとめ
 
第5章 チャンク文型論の展開
 1.Be動詞文の場合
 2.一般動詞文の場合
 3.Be動詞文と一般動詞文の文型のまとめ
 4.入門期英語のミニマム・エッセンシャルズ
 5.ミニマム・エッセンシャルズを土台として
 6. 文型理解からコミュニケーション活動へ
 7.まとめ
 
第6章 結  論
 1.教室での学習の再評価
 2.入門期教育英文法の核としての文型指導
 3.小中高連携の触媒としての文型指導

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