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「なんで英語やるの?」の戦後史 ――《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程

私たちが受けてきた「英語」は必修教科ではなかった!
著者 寺沢拓敬〔著〕
刊行日 2014年2月24日
ISBN 978-4-327-41088-9
Cコード 3037
NDCコード 372
体裁 A5判 並製 302頁
定価 定価3,080円(本体2,800円+税10%)

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内容紹介
 必要に応じて履修すればよい選択科目だったにもかかわらず、英語は事実上の必修教科として扱われてきた。 一体なぜそういう現象が起きたのかを検証しながら、国民教育としての英語教育の成立過程を分析する。「なんで英語やるの?」を問い続けてきた日本の戦後史 を教育社会学的手法によって浮き彫りにして、あらためて国民教育としての英語教育の存在理由を問い直す。社会学的アプローチによる、まったく新しい実証的英語教育論の登場!
 
<著者紹介>
寺沢拓敬 (てらさわ たくのり)
 1982年、長野県生まれ。2013年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、千葉商科大学非常勤講師・国立音楽大学非常勤講師。専門は、言語社会学、応用言語学、英語教育史。論文に、「『日本人の 9 割に英語はいらない』は本当か?」「『全員が英語を学ぶ』という自明性の起源」など。受賞として、日本版総合的社会調査優秀論文賞(2008年6月)、東京大学社会科学研究所SSJDA優秀論文賞(2013年2月)、日本教育社会学会国際活動奨励賞(2013年9月)。
目次
序 章 《国民教育》としての英語教育
 
第 I 部 《国民教育》としての英語教育が生まれるとき
 第1章 「事実上の必修科目」の系譜
 第2章 「英語=《国民教育》」をめぐる論争史
 
第II部 「英語=《国民教育》」はなぜ生まれたか
 第3章 高校入試・進学率上昇の影響
 第4章 英語の必要性は増大したか
 第5章 関係者の必修化運動
 第6章 人口動態の影響
 第7章 2 つのジレンマ――大衆性と戦後教育思想
 第8章 「社会の要求」の読み替えと「教養」言説
 第9章 正しい英語学習 vs. 社会の要求
 
終 章 自明性の起源と新たな英語教育目的論の創出に向けて

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