本書は、語用論やポライトネス研究の第一人者であるジェフリー・リーチが最後に出版した本(The Pragmatics of Politeness, 2014)で、ポライトネス研究のこれまでの流れを概観するとともに、コーパスのデータを用いて「謝罪」「依頼」「感謝」などの発話事象を具体的に考察し、さらには語用論の研究方法やリサーチ方法についても解説。随所に日本語への言及もあるので、日本の読者も興味を持って読むことができる。語用論やポライトネスを研究する大学生・大学院生、並びに研究者に大いに役立つ一冊。
<著者紹介> 著者:ジェフリー・リーチ(Geoffrey Leech)[1936-2014] ランカスター大学名誉教授。著書に Semantics (『現代意味論』研究社)、Explorations in Semantics and Pragmatics (『意味論と語用論の現在』理想社)、 Principles of Pragmatics ( 『語用論』紀伊國屋書店)など。