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書籍紹介

日本語が英語と出会うとき ――日本語と英和・和英辞書の百五十年

その時、日本語に何が起きたのか
著者 今野真二〔著〕
刊行日 2019年5月21日
ISBN 978-4-327-38481-4
Cコード 0081
NDCコード 810
体裁 四六判 並製 300頁
定価 定価2,420円(本体2,200円+税10%)

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内容紹介
 英語辞書にある「日本語」に注目し、明治期からの日本語百五十年の歴史について考察する。
 明治以降の日本語の変化を考えるには、明治・大正期に編纂された英和・和英辞書の影響は見過ごせない。当時の英語辞書がどのような工夫をして作られ、その一方で、それらの英語辞書がどのような日本語を使って記述されているのか。そもそも、幕末から明治にかけての日本語の形が定まらない時代に、英和・和英辞書の見出し語はどのように作られたのか。その後、見出し語や語釈(語の解釈)はどのように変わっていったのか。日本語が今ある形になるまでの紆余曲折を、英語辞書の成立と発展を概観しながら、立体的に描き出す。図版多数掲載。
 
<著者紹介>
今野真二(こんの しんじ)
1958年、神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学文学部日本語日本文学科教授。専攻は日本語学。主な著書に『仮名表記論攷』(第30回金田一京助博士記念賞受賞)、『日本語学講座』全10巻(以上、清文堂出版)、『「言海」と明治の日本語』(港の人)、『百年前の日本語―書きことばが揺れた時代―』(岩波新書)、『振仮名の歴史』(集英社新書)、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書)、『「言海」を読む』(角川選書)、『かなづかいの歴史』(中公新書)、『ことばでたどる日本の歴史』(河出ブックス)、『日日是日本語』(岩波書店)など多数。
目次
はじめに
第一章 最初の官版英和辞書
第二章 西欧で出版された辞書
第三章 日本の辞書とのハイブリッド
第四章 ヘボン『和英語林集成』
第五章 英華辞書から英和辞書をつくる
第六章 英和辞書の発展
第七章 和英辞書の日本語
第八章 『言海』を編んだ大槻文彦の『英和大字典』
第九章 大正期の英和・和英辞書と日本語
おわりに

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