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書籍紹介

ポライトネス ――言語使用におけるある普遍現象
Politeness:Some Universals in Language Usage

「ブラウン&レヴィンソンのポライトネス理論」として知られる、ポライトネス研究の代表的な文献、待望の翻訳
著者 ペネロピ・ブラウン、スティーヴン C. レヴィンソン〔著〕 / 田中典子〔監訳〕 / 斉藤早智子、津留﨑毅、鶴田庸子、日野壽憲、山下早代子〔訳〕
刊行日 2011年8月22日
ISBN 978-4-327-37820-2
Cコード 3080
NDCコード 801
体裁 A5判 496頁 並製
定価 定価5,500円(本体5,000円+税10%)

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内容紹介
ポライトネス研究は、語用論、社会言語学、談話分析など、近年ますます注目されている言語研究の諸分野において、中核となるもののひとつである。本書は、そのポライトネスに関する代表的な研究書の翻訳であり、英語のみならず日本語を研究するうえでも大いに役立つことだろう。
 
<著者紹介>
ぺネロピ・ブラウン(Penelope Brown)
 オランダのナイメーヘンにあるマックス・プランク心理言語学研究所の名誉上級研究員。1979年、カリフォルニア大学バークレー校でPh.D取得(言語人類学)。長年にわたってメキシコ南部にあるツェルタル語を話すマヤのコミュニティで生活し、広い意味で言語と文化と認知との関係を扱う研究に取り組む。その範囲は、空間の言語と認知、会話構造と推論の文化比較、社会的相互作用の分類、子供の言語獲得と社会化など多岐にわたる。
 
スティーヴン C. レヴィンソン(Stephen C. Levinson)
 マックス・プランク心理言語学研究所の研究部長、ナイメーヘンにあるラドバウド大学の比較言語学の教授でもある。1977年、カリフォルニア大学バークレー校でPh.Dを取得後、長年にわたってケンブリッジ大学の言語学部で教鞭をとり、インド、オーストラリア、メキシコ、そしてパプア・ニューギニアのロッセル島などでフィールドワークを行う。代表的著作として、Pragmatics(『語用論』研究社)、Presumptive Meanings(『意味の推定』研究社)がある。
 
田中典子(たなか・のりこ)
 東京都生まれ。英国ランカスター大学大学院博士課程修了(言語学、Ph.D.)。現在、清泉女子大学教授。著書にThe Pragmatics of Uncertainty (Shumpusha)、『プラグマティクス・ワークショップ』(春風社)、訳書に『語用論入門』『異文化理解の語用論』(共訳、研究社)など。
目次
再刊のための序論 最近の研究の概観
1.00 序論
2.00 議論の要旨
3.00 論点:直観的根拠と派生的定義
 3.1 想定:相互作用の特性
 3.2 本質的FTA
 3.3 FTAを行うためのストラテジー
 3.4 ストラテジーの選択に影響を及ぼす要因
4.00 モデルの性質について
 4.1 他のモデルについての所感
 4.2 形式化に向けて
5.00 言語におけるポライトネス・ストラテジーの現れ
 5.1 はじめに
 5.2 オン・レコードであからさまに
 5.3 ポジティブ・ポライトネス
 5.4 ネガティブ・ポライトネス
 5.5 オフ・レコード
 5.6 5.00の結び
6.00 派生的仮説
 6.1 ストラテジーの派生的利用
 6.2 ストラテジーの混在
 6.3 FTAと会話構造
7.00 社会学的意味合い
 7.1 社会理論と相互作用の研究
 7.2 社会学への適用 
8.00 言語研究への意味合い
 8.1 言語への機能的圧力としてのフェイス欲求
 8.2 社会言語学への含意
9.00 結論

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