
タイポグラフィ・ハンドブック――第2版
〈基本から応用まで〉 文字組の理屈と仕組みが分かる
 |
著者 |
小泉 均、akira1975〔編著〕 |
刊行日 |
2021年7月26日
|
ISBN |
978-4-327-37749-6 |
Cコード |
2070 |
NDCコード |
727 |
体裁 |
四六判 上製 ビニール装 函入 512頁
|
定価 |
定価4,620円(本体4,200円+税10%)
|
ネット書店からのご購入(近刊予約ページにつきましては発売月初旬頃までに表示されます)
*お取り扱いのないネット書店もございます
リアル書店在庫確認
- 内容紹介
- デザイナーや編集者必携の、タイポグラフィ(文字のデザイン:書体・組版・レイアウト等)のハンドブック。ふだんよく目にする欧文書体にはどのような特徴があり、どう使うと効果的かを徹底解説。文字のデザインの理屈と仕組みを理解するのに最適な一冊。
今回の改訂〈第2版〉では、初版の約50%を刷新。情報をアップデートするとともに、和文フォントや Web フォントについての記述を追加した。
◎第 55 回造本装幀コンクール 「審査員奨励賞」受賞(装幀:宇野智美)
《本体カバーの画像はこちらから》
《本文見本はこちらから》
<編著者紹介>
小泉 均(コイズミ ヒトシ)
グラフィックデザイナー、タイポグラファー、元長岡造形大学教授。1990年から1993年にかけ、スイス・バーゼル AGS でタイポグラフィを学ぶ。帰国後、新潟県の長岡造形大学創設にあたり視覚デザインコースを立ち上げ、2007年まで教授。2000年から2002年まで、スイスで ECTS:2 の正規のクラスを持ち指導に当たる。2017年より、東京日暮里と長野で、活版印刷工房と出版社を主催。著書に『タイポグラフィの読み方』(単著、美術出版社)、『世界の文字と記号の大図鑑―― Unicode 6.0の全グリフ』(監修、研究社)、『図説 サインとシンボル』(監訳、研究社)など。
Akira1975
タイプフェイス研究家。2012年より、欧文書体を紹介するサイト Typecache を主催。また、グラフィック社タイポグラフィ編集部に参加し、雑誌 Typography で連載を多数執筆。共著書に『定番フォント ガイドブック』(グラフィック社)、『目的で探すフォント見本帳』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『図解で知る欧文フォント100』(監修、グラフィック社)など。
- 目次
- 第1章:Alphabet(アルファベットを見る力と各グリフの特徴と名称)
アルファベットの構成要素
日本人の視点
カーブを見る力
カウンターを見る力
グリフ
分類法
ハッシュタグ
エレメントの名称
ローマン体と変遷
抑揚とセリフ
サンセリフ書体の変遷
ターミナルのカットの角度
ヒューマニストのあり方
一階建てと二階建て
幾何学的なモダニズム
スーパーファミリー
タイプデザインの最近の傾向
スクリプト書体
ブラックレター書体
タイプライター書体
ステンシル書体
デコラティブ・スタイル
第2章:Characters(タイプデザインに関係する人々と組見本の比較)
タイプデザインの重要人物
組見本
パングラムとイソグラム
和文書体組見本
教育のための漢字制限
写植文字盤
タテ組の基盤
第3章:Multilingualism(アルファベットと多言語文字との関係と可読性)
基準線 / 並び線
ハイトによる差別化
大きめに見える書体
視覚的対等化
多言語フォントのライニング
和文組版の基本
日本語グリッド
ヨコ組用かなとタテ組用かな
混植の相対的な位置
タテ組混植の相対的な位置
漢字とかなのエレメント
フトコロと大きさ
漢字の性格
かなの抑揚
和文組版の禁則
行末調整
可読性
タイポグラフィックマトリックス
第4章:Treatments(アルファベットを組むための基本的な仕組みと方法)
スケールと単位
文字のサイズ
ポイント尺
ユニットとセット幅
スペースとインテル
レタースペース
スペーシングの視覚調整
微細なスペーシング
ワードスペース
ハイフネーション
ジャスティファイド
ラギッド
センタード
行間
組幅
行送りの相互調整
字数計算チャート
アルファベットレングス
活字調整表
パラグラフ
文字の差異のつけ方
見出しの階層
大文字の扱い方
第5章:Format(本文組の基本的な考え方とページレイアウト)
貴金属比
フィボナッチ数
アスペクト比
ブックフォーマット
版面の決定
ノンブル位置の決め方
ページプロポーション
グリッドシステムの基本
グリッドの基準線に揃える方法
マルチカラム
カラムのコントラスト
本文の流れ
複合的なグリッド
カスケード・グリッドシステム
表組
罫表組
第6章:Technology(文字の発展と技術的なプラットフォームの変革)
タイムライン
活字彫刻機
自動活字鋳造植字機
写真植字
タイプライター
セレクトリックタイプライター
フォントファミリー
ビットマップフォント
文字表示と文字認識
ピクセルフォント
アウトラインフォント
テフ / メタフォント
オプティカルサイズ
ウェブフォント
マルチスクリプト・タイポグラフィ
ランダムフォント / キャプチャ
バリアブルフォント
キー配列
アスキーとキーコンビネーション
第7章:Standards(媒体の規格とふさわしいものを選ぶための知識)
国際規格のペーパーサイズ
アメリカのペーパーサイズ
日本特有の規格サイズ
海外特有の規格サイズ
国際規格の封筒サイズ
アメリカの封筒の機能
日本の封筒規格サイズ
端物印刷の規格サイズ
封筒の構造と名称
レターヘッドの折り方
C列の封筒に適した書類の折り方
郵便物宛名面の配置
C列のためのタイポグラフィ
窓つき封筒
レターヘッドのタイポグラフィ
カードのタイポグラフィ
第8章:Glossary(フォント名, フォントパブリッシャー名, タイポグラフィ用語)
ファウンドリーとフォントパブリッシャーのリスト
タイポグラフィの専門用語
フォント名リスト
ノックオフフォント