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書籍紹介

日英語比較選書10〈全10巻〉
音韻構造とアクセント

著者 窪薗晴夫、太田 聡〔共著〕 / 中右 実〔編〕
刊行日 1998年2月28日
ISBN 978-4-327-26010-1
Cコード 1380
NDCコード
体裁 A5判 並製 252頁
定価 定価2,640円(本体2,400円+税10%)

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内容紹介
2つの論考はともに主題と目標を共有し、日英語音韻現象の表層的差異の根底に言語普遍的な統率原理の働きを突き止め、それを実証的に示したものである。本書には興味をそそる資料と切れ味のよい道具が豊富に取りそろえられているので、それをどう使いこなすか、これは読者の腕次第である。(「はしがき」より)
 
第I部: 音韻構造の普遍性と個別性/第II部: 音韻過程と韻律構造の諸相 日英語を対照させてその音韻的相違を浮き彫りにするのみならず、生成音韻論の最新の成果を取り込みながら、日英語音韻現象の表層的差異の根底に言語普遍的な統率原理の働きを突き止め、それを実証的に示す。
目次
<第1部 音韻構造の普遍性と個別性>
 
第1章 類型論から見た日英語の音韻構造
モーラ言語と音節言語
開音節言語と閉音節言語
ピッチアクセント言語とストレスアクセント言語
語ピッチ言語とイントネーション言語
音節拍リズムと強勢拍リズム
 
第2章 モーラと音節
日本語のモーラ
 音声的長さの単位
 音韻的長さの単位
 発話の分節単位
英語の音節
 発話の文節単位
 長さを測る単位
 アクセント<強勢>を担う単位
日本語の音節
 アクセント規則と核移動
 外来語アクセントと音節構造
  外来語の平板化と音節構造
  モーラ外来語と音節構造
  複合語アクセント規則と音節構造
 外来語短縮と最小語条件
英語のモーラ
 最小語条件
 語強勢規則
 短母音化現象
まとめ
 
第3章 音節量の普遍性
音節量とモーラ
英語の音節量
 閉音節短母音化
 開音節長母音化
 音節量に基づく一般化
日本語の音節量
 日本語の超重音節
  モーラの削除
  重子音化と反重子音化
  再音節化
  まとめ
 軽音節の重音節化
まとめ
 
第4章 音節構造とアクセント規則
日本語のアクセント規則
 外来語アクセント規則
 外来語アクセントの一般性
英語のアクセント規則
 単純語のアクセント規則
 派生語・複合語のアクセント規則
日本語の外来語アクセントとラテン語アクセント
まとめ
 
第5章 制約理論と音韻構造
 
<第2部 音韻過程と韻律構造の諸相>
 
はじめに
 
第1章 音の変化をめぐって
音素と異音
現代日英語の音素体系
音体系の歴史的変遷
共時的な音変化
 分節音と弁別素性
 連濁考
 OCP について
 素性表示
 英語におけるOCP の働き
今後の課題――語彙部門の構造
 語彙音韻論の方式
 最適性理論からの提案
 鼻音同化
 折衷案とそれぞれの課題
 
第2章 音節構造をめぐって
はじめに
音節の階層構造と音節タイプ
音節内部構造の対称性
 語形成・言葉遊びからの証拠
 言い誤り・吃音からの証拠
 音声学的証拠
 押韻現象
日本語の音節構造
音節構造のXバー理論的分析
 Xバー理論概要
 普遍音節構造とパラメーター
今後の課題
 英語のライム再考
 日本語と同型の音節構造を持つ言語を求めて
 
第3章 フットをめぐって
フットとは何か
英語のフットの実在性
日本語のフット
 フットの存在を示す実例
日本語のリズム
今後の課題
 フット構築の方向性
 実験音声学・音韻論的アプローチ
 
第4章 アクセントをめぐって
アクセントとリズムのタイプ
語のアクセント
 英語の名詞アクセント規則
 日本語の外来語アクセント規則
 動詞・形容詞のアクセント
複合語と句のアクセント
アクセントの共通性
今後の課題
 
おわりに
 
参考文献
索引 

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