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書籍紹介

日英語比較選書2〈全10巻〉
談話と情報構造

著者 神尾昭雄、高見健一〔共著〕 / 中右 実〔編集〕
刊行日 1998年1月30日
ISBN 978-4-327-26002-6
Cコード 3380
NDCコード
体裁 A5判 並製 226頁
定価 定価2,640円(本体2,400円+税10%)

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内容紹介
われわれはことばによる伝達行為を遂行する際に、伝達内容が自分に属する情報なのか、そうでないのか、という区別立てに敏感である。また、主語などが文末に移動した後置構文において日英語で違いが出てくるのは、基本語順の崩し方に加えて、この構文の多様性と伝達機能の個別性が原因である。(「はしがき」より)
 
第I部: 情報のなわ張り理論: 基礎から最近の発展まで 情報のなわ張り理論を体系的に詳述、この理論の性質とその意義を明らかにする。第II部: 情報構造と伝達機能省略、後置文、数量詞遊離 「情報の流れの原則」 と 「情報の重要度」 という概念にそって構文の存在意義を説明する。
目次
<第1部 情報のなわ張り理論:基礎から最近の発展まで>
 
第1章 情報のなわ張り理論とは何か

情報のなわ張りの概念と発想
なわ張りに属する情報
概念の必然性
なわ張り理論の理論化
 理論の基礎
 情報の内容
理論の体系化に向けて
 
第2章 日本語における情報のなわ張り理論
情報のなわ張り理論の体系
 なわ張り理論の基礎
 情報のなわ張り理論
 基本発話系の具体的分析
なわ張り理論の帰結
 発話形の要素の性質
 「ね」の性質
 
第3章 英語におけるなわ張り理論
英語への理論の適用
 概念の必要性
 英語における理論の体系
 基本発話形の具体的分析
理論による英語の分析の帰結
 英語の発話形の特質
 理論の一般的性格
 他の言語研究分野との関連
 
第4章 言語現象への適用と分析
理論に基づく諸現象の分析
 Know と「知る」「わかる」
 日英語の心理発話<日本語の心理発話/英語の心理発話>
 談話における情報のなわ張り理論<隣接対となわ張り理論
 英語の談話における固有名詞の使用>
2種類の情報:結論に代えて
 トルコ語の証拠性の研究
 チベット語ラサ方言の証拠性
 
<第2部 情報構造と伝達機能――省略、後置文、数量詞遊離>
第1章 省略
はじめに
VO 言語とOV 言語
まとめとさらなる問題
英語の順向省略――空所化
日本語の順向省略――動詞以外の要素の省略
談話における省略
第2章 後置文
はじめに
英語の後置文
日本語の後置文
日英語の情報構造の違い
 
第3章 数量詞遊離
はじめに
英語の数量詞遊離
 遊離する数量詞と遊離しない数量詞
 数量詞遊離を許す名詞句と許さない名詞句
 遊離数量詞の文中での位置
日本語の数量詞遊離
 遊離可能な数量詞
 数量詞遊離を許す名詞句と許さない名詞句
 遊離数量詞の文中での位置
結語
 
参考文献
索引

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