英語学モノグラフシリーズ2〈全21巻〉
生成文法の考え方
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著者 |
北川善久、上山あゆみ〔著〕 |
刊行日 |
2004年11月1日
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ISBN |
978-4-327-25702-6 |
Cコード |
3380 |
NDCコード |
801 |
体裁 |
A5判 並製 256頁
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定価 |
定価3,080円(本体2,800円+税10%)
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- 内容紹介
- チョムスキーというひとりの天才に引っ張られて発展してきた生成文法の半世紀にわたる変遷を、現在の視点から見つめ直し、何がどういう理由でどのように変わってきてたかを、なるべく具体的な例をまじえて検討する。生成文法が少なくとも表面的には急激なスピードで著しい変化を遂げてきている中で、その根底に一貫して流れる考え方にも焦点をあてた。
<著者紹介>
北川善久(きたがわ よしひさ)
マサチューセッツ大学博士課程修了。現在、インディアナ大学言語学科凖教授。著書に“Subjects in Japanese and English”(Garland)がある。
上山あゆみ(うえやま あゆみ)
南カリフォルニア大学言語学科博士課程修了。現在、九州大学大学院人文科学研究院助教授。著書に『はじめての人の言語学――ことばの世界へ』(くろしお出版)がある。
- 目次
- 1. 生成文法における「文法とは」
1.1. ことばに関する直観
1.2. 人間の言語習得
1.3. 私たちはどのようにして言語の知識を獲得したのか
1.4. メカニズムとしての文法
1.5. 人間の成長過程としての言語習得
2. 「文」の生成の仕組み
2.1. 「文」とは
2.2. 文のパターン:トップダウン方式
2.3. 句構造規則の限界
2.4. 句構造規則からの脱却:ボトムアップ方式
2.5. まとめ
3. 音と意味の分離 − PF表示とLF表示
3.1. PF表示とLF表示
3.2. 名詞に関する音と意味の分離
3.3. 文の派生における音と意味の分離
3.4. 深層構造=「意味」の時代
3.5. 表層構造も「意味」に関与する
3.6. 音に関する表示と意味に関する表示の分離
3.7. 音と意味の完全分離
3.8. 縦の関係と横の関係
4.主語とは
4.1. 「文法上の主語」と「意味上の主語
4.2. 句構造から見た主語
4.3. 「意味上の主語」と「文法上の主語」の新たな位置づけ
4.4. 基底生成された主語と派生された主語
4.5. まとめ − 生成文法における主語の概念の変遷
4.6. なぜ移動するのか
5. 生成文法の説明の対象と目標
5.1. 生成文法の説明の対象
5.2. 容認可能性に影響する様々な要因
5.3. 生成文法の研究方法
5.4. エピローグ