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シリーズ 英文法を解き明かす8〈全10巻〉
ことばとスコープ2 否定表現
否定表現への意味論的・語用論的アプローチ
著者
内田聖二、八木克正、安井 泉〔編〕 / 五十嵐海理〔著〕
刊行日
2020年8月20日
ISBN
978-4-327-23808-7
Cコード
3382
NDCコード
835
体裁
A5判 並製 264頁
定価
定価2,970円(本体2,700円+税10%)
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内容紹介
否定の一般的概説から、anyやyetなど否定文で現れる否定極性項目、否定接辞の分析、否定表現の通時的・通言語的考察、さらには、否定と否認の関係まで、多様な英語の否定現象の世界を解き明かす。とかく抽象的な議論の多い否定表現研究だが、意味論的・語用論的なアプローチを重視し、「英文法を解き明かす」シリーズらしく、数多くの英語小説から用例をとっているところが魅力。
<著者紹介>
五十嵐 海理(いがらし かいり)[龍谷大学教授]
1970年生まれ。神戸市外国語大学卒業、大阪市立大学大学院後期博士課程単位取得退学。英国ニューカッスル大学大学院より Mlitt. In Linguistics 取得。敬和学園大学講師を経て、現職。共著=『機能文法による日本語モダリティ研究』(くろしお出版、2016)、『メタ表示と語用論』(開拓社、2015)、『朝倉日英対照言語学シリーズ7 語用論』(朝倉書店、2012)など。共訳書にレヴィンソン『意味の推定――新グライス学派の語用論』(研究社、2007)など。
目次
第1章 否定の概説
1.1 否定現象
1.2 否定の分類と否定文
1.3 否定辞の分類
1.4 否定の多様性
1.5 否定とその他の要素との関係
1.6 まとめ
第2章 否定極性項目
2.1 NPIの生起環境
2.2 NPIの分類
2.3 統語論的分析
2.4 意味論的・語用論的分析
2.5 「拡張」と「強化」
2.6 尺度:NPIの語彙意味論
2.7 まとめ
第3章 否定接辞
3.1 否定接辞の意味:「反対関係」と「矛盾関係」
3.2 接辞同士の比較
3.3 un-のついた形容詞
第4章 否定のサイクル
4.1 「否定のサイクル」とは何か
4.2 英語の否定のサイクル
4.3 タブー語: 多重否定から単独の否定表現へ
第5章 否定と否認
5.1 否定(negation)と否認(denial)
5.2 否定辞によらない否定
5.3 イディオムによる否認
5.4 二重否定、比較の否定、If 条件文: 否定辞があっても肯定になるもの
5.5 否定と否認の関係
5.6 否認と「否定の有標性」
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