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書籍紹介

シリーズ 英文法を解き明かす6〈全10巻〉
ことばを彩る2 形容詞修飾の諸相

形容詞修飾が関わる構文形成のメカニズムを体系的に解明する
著者 内田聖二、八木克正、安井 泉〔編〕 / 金澤俊吾〔著〕
刊行日 2024年9月19日
ISBN 978-4-327-23806-3
Cコード 3382
NDCコード 835
体裁 A5判 並製 192頁
定価 定価2,750円(本体2,500円+税10%)

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内容紹介
叙述用法、限定用法の形容詞が関わる諸構文に見られる修飾関係の多様な実態を解き明かす。さらに、各構文が相互に関連しながら、共通の原則に基づき、規則的に形成されていることを明らかにする。
 
<著者紹介>
金澤俊吾(かなざわ しゅんご)
1973年青森県生まれ。東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了。博士(情報科学)。現在、高知県立大学文化学部教授。専門は英語学(意味論)。著書・論文:『語法と理論との接続をめざして―英語の通時的・共時的広がりから考える17の論考』(ひつじ書房、共編、2021)、「英語の名詞句にみられる構成素の省略について」(吉田幸二[編]『話し手・聞き手と言語表現―語用論と文法の接点』開拓社、2023)、「いわゆる転移修飾表現再考」(深谷輝彦・滝沢直宏[編]『コーパスと英文法・語法』ひつじ書房、2015)など。
目次
第1章 形容詞の分類
1.1 文法書における形容詞の分類
1.2 叙述形容詞の分類――場面レベル述部と個体レベル述部
1.3 形容詞による事象修飾と、共起する動詞との意味的分業
1.4 本書の立場
1.5 本書で扱う形容詞が関わる構文
 
第2章 描写構文に見られる形容詞修飾
2.1 描写述部の意味的特徴
2.2 描写述部に関する先行研究
2.3 描写構文の形成のメカニズム
2.4 事象の合成に基づく描写構文の統一的説明
2.5 まとめ
 
第3章 結果構文に見られる形容詞修飾
3.1 結果述部の意味的特徴
3.2 結果述部に関する先行研究
3.3 結果構文の形成のメカニズム
3.4 結果構文に見られる修飾関係
3.5 事象の合成に基づく結果構文の統一的説明
3.6 まとめ
 
第4章 軽動詞Have, 本動詞Haveが生起する構文に見られる形容詞修飾
4.1 軽動詞構文の意味的特徴
4.2 クオリア構造
4.3 HACとBLCにおける名詞のクオリア構造に基づく形容詞修飾
4.4 動詞のクオリア構造とHAC, BLC
4.5 HAC, BLC, 本動詞drink構文と詳述性
4.6 まとめ
 
第5章 同族目的語構文に見られる形容詞修飾
5.1 同族目的語構文の意味的特徴
5.2 同族目的語構文に見られる修飾対象の多様性
5.3 典型的な同族目的語構文に見られる修飾関係――live an Adj life
5.4 詳述化された同族目的語構文に見られる修飾関係――drink an Adj N
5.5 まとめ
 
第6章 Way構文に見られる形容詞修飾
6.1 Way構文の意味的特徴
6.2 Way構文の形成とone's wayの意味機能
6.3 Way構文に見られる修飾関係
6.4 Way構文の多様性と様態を表す副詞との互換性
6.5 まとめ
 
第7章 転移修飾表現に見られる形容詞修飾
7.1 転移修飾表現の意味的特徴
7.2 クオリア構造に基づく転移修飾表現の修飾関係
7.3 典型的な転移修飾表現――動作の様態を表す事例
7.4 転移修飾表現は特殊な修飾関係であるのか
7.5 まとめ
 
第8章 4つの関連構文に見られる形容詞修飾の相互関連性
8.1 HACとCOCに見られる類似性
8.2 HAC, COC, Way構文、転移修飾表現に見られる詳述性
8.3 まとめ

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