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書籍紹介

シリーズ 英文法を解き明かす5〈全10巻〉
ことばを彩る1 テンス・アスペクト

「時制」(Tense)と「相」(Aspect)が織りなすことばの彩りを味わう
著者 内田聖二、八木克正、安井 泉〔編〕 / 吉良文孝〔著〕
刊行日 2018年11月19日
ISBN 978-4-327-23805-6
Cコード 3382
NDCコード 835
体裁 A5判 並製 296頁
定価 定価3,080円(本体2,800円+税10%)

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内容紹介
 単純現在時制とモダリティ、過去時制の意味特徴、未来を表す表現、進行相とアスペクト特性、完了相と現在完了形など、「時」(Time)を表す英語表現の意味と用法を豊富な用例とともに詳しく分析考察する。
 
<著者紹介>
吉良文孝(きら ふみたか)
日本大学文理学部教授。著書:『ことばの意味と使用―日英語のダイナミズム』(分担執筆、鳳書房)、『ひつじ意味論講座4 モダリティII:事例研究』(分担執筆、ひつじ書房)、『21世紀英語研究の諸相―言語と文化からの視点』(分担執筆、開拓社)ほか。
目次
第1部 テンス(Tense)
 
第1章 時と時制と相
 1.1 時と時制
 1.2 時の3区分と時制
  1.2.1 「時間指示レベル」
  1.2.2 「意味レベル」
  1.2.3 「文法レベル」
 1.3 時制と相のパラダイム(関係分布)
 
第2章 単純現在時制の意味機能
 2.1 断定性の緩和と矛盾文
 2.2 モーダル文と現在時制文(非モーダル文)
  2.2.1 命題内容の真実性に対する話し手の関与
  2.2.2 命題内容の真実性に対する表明態度
 2.3 定言的断定文とモーダル文の確信度
  2.3.1 「事実」と「確信のなさ」
  2.3.2 確信度の濃淡(査定値の高低)
  2.3.3 モダリティの3要件
 2.4 確信度の立場から見た単純現在時制の使用メカニズム
  2.4.1 現在時制の使用条件(その1)――事態生起を知っている場合
  2.4.2 現在時制の使用条件(その2)――事態生起を直接認知できる場合
 2.5 名詞節における現在時制文とモーダル文
 2.6 条件節における現在時制(非モーダル文)と認識的will
  2.6.1 先行研究概観
  2.6.2 条件節における現在時制と認識的willの意味機能――私見
 2.7 条件文帰結節におけるwill とbe going toの意味機能
  2.7.1 帰結節におけるbe going toの容認性
  2.7.2 帰結節におけるbe going toの生起制約
      ――「意味の完結性」と「時間の不可逆性」
  2.7.3 帰結節におけるbe going toの生起要件――「既知性」
  2.7.4 帰結節においてbe going toが用いられる意味合い――語用論的条件文
 
第3章 過去時制の意味機能 
 3.1 過去時制の中核的意味
  3.1.1 過去時制の中核的意味(1)――「遠隔性」
  3.1.2 過去時制の中核的意味(2)――「特定性」
 3.2 過去時制の基本用法
 3.3 推意と推意のキャンセル
  3.3.1 過去時制の推意と「推意のキャンセル」
  3.3.2 used toの推意と「推意のキャンセル」
 3.4 話し手の態度を表す過去時制(丁寧用法)
 3.5 過去時制による事態の生起順序
 
第4章 英語未来表現
 4.1 単純現在時制                         
  4.1.1 中核的な意味特徴
  4.1.2 単純現在の典型例
  4.1.3 予測可能性と意志性
  4.1.4 状態性
  4.1.5 公的、個人的と確信性
 4.2 現在進行形
  4.2.1 中核的な意味特徴
  4.2.2 現在進行形の典型例
  4.2.3 約束・手配
  4.2.4 意志性と自制不可能性
  4.2.5 状態性
  4.2.6 一時性
  4.2.7 その他
 4.3 willとbe going to
  4.3.1 will とbe going toの中核的な意味特徴
  4.3.2 will の「未来指向性」とbe going toの「現在・過去指向性」
  4.3.3 willの「条件性」とbe going toの「自己完結性・不可避性」
  4.3.4 近接性
 4.4 未来進行形(will be -ing)
  4.4.1 未来進行形の3つのタイプ
  4.4.2 「FMC構文」構文としてのwill be -ing
  4.4.3 FMC構文の意味特徴――「無意志性」と「非アスペクト性」
  4.4.4 FMC構文の効用
  4.4.5 FMC構文の2つの意味――「状況のなりゆき」と「予定」
  4.4.6 FMC構文のその他の意味特徴
 4.5 英語未来表現のまとめ
 
第2部 アスペクト(Aspect)
 
第5章 進行相
 5.1 語彙アスペクトと文アスペクト
  5.1.1.アスペクト特性による動詞の分類
  5.1.2 状態動詞の進行形(1)――Quirk et al.(1985)のquality/state/stance動詞
  5.1.3 状態動詞の進行形(2)――五感動詞・認識的動詞・その他
 5.2 進行相の意味特徴
  5.2.1 「時間枠効果」
  5.2.2 「前段階性」
 5.3 現在進行形の注意すべき用法
  5.3.1 「動作の反復」(「感情的色彩」)
  5.3.2 「丁寧用法」
 
第6章 完了相
 6.1 現在完了形の中核的意味
 6.2 現在完了形の基本的な意味用法とその意味特徴
 6.3 「経験」用法の意味特徴
  6.3.1 副詞語句との共起
  6.3.2 創造動詞との共起
  6.3.3 主語制約
 6.4 現在完了形と現在完了進行形の意味的相違
 6.5 before節中の過去完了
  6.5.1 過去完了形の2つの意味
  6.5.2 「before-過去完了構文」の意味特徴
  6.5.3 完了性の強調と日本語

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