I 文学にとって美とは何か : モダニズムの崇高なる対象 II 文化と社会の分断を超える : 文化とその不満――文化研究以降のマルクス主義批評 III なぜ作品を精読するのか : 新批評、冷戦リベラリズム、南部文学と精読の誕生 IV イデオロギーとしての(ネオ)リベラリズム : 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の現在、そして、 コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』――「文学」の成立と社会的な想像力の排除 V 帝国主義からグローバリズムへの転換点 : 米国フォーディズムのディストピア、あるいは、『すばらしい新世界』 のエコノミー――帝国、インターナショナリズム、グローバリズム VI 精神分析は普遍的なのか : 「文学」「理論」「歴史」を内破する「死の欲動」――キャサリン・マンスフィールド 「至福」のフロイト的言語をめぐって VII ポストコロニアリズムは終わったのか : 対位法の時空間――歴史を読む/サイードを読む