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書籍紹介

21世紀×アメリカ小説×翻訳演習

現代アメリカ小説と文芸翻訳の最前線
著者 藤井 光〔著〕
刊行日 2019年5月21日
ISBN 978-4-327-45290-2
Cコード 1082
NDCコード 836
体裁 A5判 並製 198頁
定価 定価2,376円(本体2,200円+税)

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内容紹介
 現代アメリカ文学を中心に、文芸翻訳の基礎から応用まで、多様な訳文候補との対話という形で解説。語順や話法、アメリカ文化などに特有の語彙や、比喩・仕草の訳し方といった昔ながらのトピックから、現代の英語文学で流行中の現在形の語りまで、現在の文芸翻訳のさまざまな側面を垣間見つつ、優秀訳文と著者の訳文例を提示する参考書。加えて、故・岩本正恵さんの仕事を引き継ぎながら、21世紀のアメリカ文学の「いま」と今後を展望する。

〈著者紹介〉
藤井 光(ふじい ひかる) 同志社大学文学部英文学科教授、翻訳家。北海道大学文学部言語・文学コース卒業。卒論はポール・オースター。2007年同大学院文学研究科言語文学専攻博士課程修了。「彷徨への地図 現代アメリカ文学における自己形成と生成変化」で博士(文学)。著書に、『ターミナルから荒れ地へ 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学』(中央公論新社)、訳書に、ウェルズ・タワー『奪い尽くされ、焼き尽くされ』、テア・オブレヒト『タイガーズ・ワイフ』(第10回[2013年]本屋大賞翻訳小説部門第1位)、アンソニー・ドーア『すべての見えない光』(第7回[2016年]Twitter文学賞海外部門第1位)、セス・フリード『大いなる不満』、ダニエル・アラルコン『ロスト・シティ・レディオ』『夜、僕らは輪になって歩く』(以上、新潮クレスト・ブックス)、デニス・ジョンソン『海の乙女の惜しみなさ』『煙の樹』、ラウィ・ハージ『デニーロ・ゲーム』、ロン・カリー・ジュニア『神は死んだ』、ポール・ユーン『かつては岸』、マヌエル・ゴンザレス『ミニチュアの妻』(以上、白水社 エクス・リブリス)、サルバドール・プラセンシア『紙の民』(白水社)、ロレンス・ダレル『アヴィニョン五重奏』全5巻(河出書房新社)など。
目次
I 基本編

1 原文の語順をどこまで尊重するか
   カレン・E・ベンダー 「猫が言ったこと」 (2015)
2 「目」の語りと「耳」の語り
   ローレン・グロフ 「眼の壁」(2011)
3 語りの視点と異文化への視線
   ケリー・ルース 「佐々木ハナに尻尾が生える3つの筋書き」 (2016)
4 比喩・仕草・会話の訳し方
   ニコール・ハルートゥニアン 「生きること」(2015)
5 音や記号の情報
   レベッカ・マカーイ 「赤を背景とした恋人たち」(2015)


II 応用編

1 「いかにもアメリカ的なスモールタウンの風景を訳す」
   マイケル・シズニージュウスキー 「ヒーローたちが町にやってきた」(2015)
2 比喩表現をどう訳すか
   レスリー・ンネカ・アリマー 「戦争の思い出話」(2017)
3 イメージとテーマを訳語にどう反映させるか
   アンソニー・ドーア 「深み」(2011)
4 冗長さと簡潔さ、語りの出し入れ
   アダム・エールリック・サックス 「ある死体のための協奏曲」(2016)
5 単語と文法という基本に立ち返る
   アメリア・グレイ 「遺産」(2015)

III 岩本正恵さんとの、あとからの対話
   ――21世紀のアメリカ小説をめぐって

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