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書籍紹介

翻訳の秘密 ――翻訳小説を「書く」ために

翻訳者だからわかる、ほんとうは言いたくない、翻訳の秘密。
著者 小川高義〔著〕
刊行日 2009年3月26日
ISBN 978-4-327-45219-3
Cコード 1082
NDCコード 837
体裁 四六判 並製 240頁
定価 定価1,870円(本体1,700円+税10%)

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内容紹介
アーサー・ゴールデン『さゆり』(文藝春秋)では京都弁を見事に使いこなして訳出し、ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』(新潮社クレスト・ブックス)を大ベストセラーに押し上げ、最近はポーやフィッツジェラルドの新訳にも果敢に挑戦する名翻訳者がこっそり教える「翻訳の秘密」。
 
<著者紹介>
小川高義(おがわたかよし) 
1956年横浜生まれ。1974年、横浜平沼高校卒。1979年、東京大学文学部英文科卒。1982年、東京大学大学院修士課程修了。同年4月より横浜市立大学専任講師。1987年、同助教授。2008年4月より東京工業大学教授。翻訳に、アーサー・ゴールデン『さゆり』、ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』『その名にちなんで』『見知らぬ場所』、ブレット・イーストン・エリス『アメリカン・サイコ』、ジョン・アーヴィング『第四の手』『また会う日まで』、マイケル・オンダーチェ『アニルの亡霊』、エドガー・アラン・ポー『黒猫/モルグ街の殺人』、F.スコット・フィッツジェラルド『若者はみな悲しい』など多数。編注書に、“J-Life, J-Culture:Japan Watch ”(研究社、2008年)がある。
目次
まえがき
 
第I章 翻訳の手順
1 仕事のイメージ
2 このごろの仕事
 
第II章 技術と道具
1 小説の翻訳――日本語の得意技
2 虎の子の翻訳術
3 この「泡」は、うっかり水に流せない
4 網を引く
5 翻訳から見える日本語
 
第III章 英語の中の日本
1 アメリカ産の花柳小説
2 アメリカ産の花柳小説II―翻訳者の立場から
3 SAYURI とさゆり
4 カナダ産のヒロシマ小説
5 小説に描かれたニッポン
 
第IV章 翻訳、映像、移動、その他
1 解釈をめぐる解釈
2 「わからないもの」を「わかるもの」に変える、ラヒリの小説
3 拝啓、フェイ・ミエン・イン様
4 ミストリー・トレイン
5 3つの"I"
6 若き医大生が描くメディカル・ミステリーの処女傑作
7 病んだ時代のスナップショット
8 電報の怪
9 その他の人生
 
第V章 過去と現在
1 押して、延ばす
2 ポーとコーソン
 
第VI章 古典新訳練習帳
1 古典新訳「ウィリアム・ウィルソン」
2 古典新訳「早すぎた埋葬」
3 古典新訳「黒猫」
 
あとがき
 
著者翻訳書リスト

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