通訳の技術
ベテラン通訳者が、通訳技術のすべてを公開。
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著者 |
小松達也〔著〕 |
刊行日 |
2005年9月8日
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ISBN |
978-4-327-45191-2 |
Cコード |
1082 |
NDCコード |
830 |
体裁 |
A5判 並製 182頁 CD1枚付
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定価 |
定価2,420円(本体2,200円+税10%)
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- 内容紹介
- 長年の通訳者・通訳養成者としての経験をもとに、通訳者の訓練法および通訳者になるための勉強法を具体的に提示。
CDには、実際の国際会議、セミナー、講演会、対談などからとった “authentic”な素材を収録。さらに、著者のモデル通訳も収録。
通訳技術を学びたい人にも、通訳技術や理論を教える人にも役立つ。
《音声データ》
・音声の種類:CD1枚
・収録時間:55分
・収録言語:英語/日本語
・収録スピード:ふつう
*[ふつう]のスピードの目安は natural slow です。
<著者紹介>
小松達也(こまつ たつや)
明海大学教授、(株)サイマル・インターナショナル顧問。数多くの政府間、民間の重要会議、交渉、シンポジウム、講演会などの通訳、アポロ計画以来NHKなどでのテレビ通訳など豊富な通訳経験。特に1986から93年まで先進国首脳会議の主席通訳者を務める。
主な著書:『英語で日本を話そう』(サイマル出版会、1986)、『訳せそうで訳せない日本語』(ジャパンタイムス、2000)、『通訳の英語 日本語』(文芸春秋社、2003)。
- 目次
- 第1章 通訳の仕事
1.通訳方式による分類
1-1 逐次通訳
1-2 同時通訳
1-3 リレー通訳
1-4 サイト・トランスレーション
1-5 ウィスパー通訳
2.形態による分類
2-1 会議通訳
2-2 ビジネス通訳
2-3 コミュニティー通訳
2-4 放送通訳
2-5 法廷通訳
2-6 手話通訳
第2章 通訳と言語
1.通訳に必要な言語力
1-1 欧米の考え方
1-2 AIIC(国際会議通訳者協会)の規定
1-3 通訳者養成機関
2.わが国の言語事情と通訳者養成
3.話し言葉と書き言葉
4.通訳と翻訳
4-1 知的作業としての通訳と翻訳
4-2 仕事としての通訳と翻訳
第3章 通訳の過程
1.通訳の基礎としての逐次通訳
2.通訳作業の流れ
2-1 理解
2-2 リテンション
2-3 再表現
3.母国語(L1)と外国語(L2)
第4章 理解
1.「センス」を捉える
2.幹と枝葉を分ける
3.知識の役割
4.論理の流れをつかむ
5.イメージ化する
第5章 ノートのとり方
1.記憶
2.ノートテイキングの原則
2-1 理解を優先
2-2 できるだけ簡潔に
2-3 数字と固有名詞
3.メイン・アイディアと論理の流れ
3-1 センテンスとキーワード
3-2 論理の流れを捉える
3-3 レイアウト:縦方向にノートする
4.ノートテイキング上級編
4-1 リンクを明示する
4-2 記号と略字
4-3 何語でノートするか
4-4 ノートを見ながらの通訳
第6章 再表現
1.自分の言葉で話す
2.分かりやすい通訳
3.英語から日本語への通訳
4.日本語から英語への通訳
4-1 理解をより早く
4-2 SLテキスト(日本語)の語句にこだわらない
4-3 S + V + O
4-4 長い文章の処理
4-5 日本的な慣用表現の処理
第7章 サイト・トランスレーション
1.サイトラの準備
2.サイトラの再表現
3.訓練の過程としてのサイトラ
第8章 同時通訳
1.聞きながら話すということ
1-1 シャドーイング
1-2 カウント・ダウン
1-3 ストーリーテリング
2.EVS (Ear-Voice-Span)
3.メンタル・モデル-理解と推論
4.その他の同時通訳特有の技術
4-1 ウェイティング
4-2 チャンキング
4-3 予測
4-4 ストーリング
5.同時通訳機器
5-1 ヘッドフォーン
5-2 マイク
6.ウィスパー通訳
第9章 英語学習への適用
1.通訳訓練が英語学習を促進する要因
1-1 興味の持てる教材
1-2 知識の習得につながる
1-3 学習者主体の訓練
1-4 結果や評価がすぐ得られる
1-5 具体的目標があるため学習動機が高い
2.英語力向上のための具体的方法
2-1 リスニング・コンプリヘンション
2-2 シャドウィング
2-3 ノートテイキング
2-4 スピーキング
3.英語学習への適用の限界
第10章 通訳者への道
1.これまでの経緯
2.通訳界の現状
2-1 技術の習得
2-2 エージェンシーとの関係
2-3 仕事の種類
2-4 プロ通訳者のキャリア
3.将来の展望
4.通訳の仕事の魅力