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書籍紹介

英語は「教わったように教えるな」

若林先生、今の英語教育は大丈夫ですか?
著者 若林俊輔〔著〕 / 小菅和也、小菅敦子、手島 良、河村和也、若有保彦〔編〕
刊行日 2016年6月20日
ISBN 978-4-327-41093-3
Cコード 3082
NDCコード 807
体裁 A5判 並製 318頁
定価 定価2,750円(本体2,500円+税10%)

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内容紹介
 若林俊輔が生きていたら、今の英語教育にどんなことを言っただろう?――誰よりもラディカルに、誰よりも熱く英語教育について語ることを好んだ故・若林俊輔(東京外国語大学名誉教授、1931-2002)。単行本未収録の雑誌記事を中心に氏が遺した膨大な数の論考から、混迷する現在の英語教育を考えるうえで補助線となると思われる記事を独自にピックアップし一冊にまとめた。「常識」と「俗説」と「流行」に挑戦する「若林流」論争的英語科教育法!
 
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<著者紹介>
若林俊輔 (わかばやし しゅんすけ) (1931-2002) 日本を代表する英語教育学者として活躍。元・東京外国語大名誉教授。検定英語教科書、辞書、英語教材などの編集・著作、三省堂『英語教育ジャーナル』編集主幹、NHK「基礎英語」の作成に関わった。英語教育の常識を疑う論争的な文章や講演スタイルで知られ、英語週3反対運動の中心的存在ともなった。著書に『英語の文字』『これからの英語教師』『英語の素朴な疑問に答える36章』『無責任なテストが「落ちこぼれ」を作る』など。
目次
本書の出版にあたって――いま、なぜ、若林俊輔なのか(小菅敦子)
 
第1章 いっとう りょうだん
 「英検」はやめてもらいたい
 教科書を値上げしよう
 小学校への英語教育導入――それはわが国の基本教育の破壊である
 AET 導入反対の弁
 英語教育を破壊する週3時間体制
 母語をつぶすつもりか
 首相の英語
 杞人憂天
   解説(小菅和也)
 
第2章 つまずく生徒とともに
 英語教育の基礎について
 英語学習の目的意識をどう持たせるか
 こうすれば英語ギライになる
   解説(若有保彦)
 
第3章 英語授業学の視点
 黒板とチョーク
 つづりと発音の関係の規則性
 アルファベットが覚えられない生徒
 文字にはいろいろな字体があることについて
 辞書指導の視点
 文法用語の日本語は学習を妨げる
 文法事項の指導順序をどう考えるか
 「四技能」のバランスということ
 「言語活動」の基本形態
 Sam have three brother.――「正しい」とは何か
 テストと文法指導――「コミュニカティブ」な評価基準設定の提案
 テストの季節
 英語科における観点別評価をどう考えるか
   解説(手島 良)
 
第4章 ことばの教科書を求めて
 ことばの教科書を求めて
 会話形式の教材のこと
 「亡き数に入」った教科書
 広域採択制とは一体何なのか
 優れた英語教科書出現の条件――検定制度がなくなれば優れた教科書が現れるか
   解説(手島 良)
 
第5章 英語教育の歩み
 入試英語
 「学習指導要領」の変遷
 昭和22(1947)年の『学習指導要領』を読む
 外国語教育改革論の史的変遷――日本の英語教育を中心として
 英語教育史から何を学ぶか
 十年、今や、十昔
   解説(河村和也)
 
第6章 英語教育にロマンを
 知的好奇心に応える英語教育
 改善懇 第5回 アピールについて
 外国語教育振興法(案)
 言語教育としての外国語教育のこと
 教員の養成と「研修」
 21世紀の英語教育が抱える課題について
 マスコミと英語教育
   解説(河村和也)
 
付章 英語の素朴な疑問に答える
 「基礎を教える」ことについて
 名前の話
 生徒を混乱させるものについて
 「どうでもいいこと」について
   解説(若有保彦)
 
出典情報・注
若林俊輔氏年譜
索引

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