書籍検索

書籍紹介

能格性
ERGATIVITY

言語類型論を理解するための名著の翻訳がついに完成
著者 R.M.W.ディクソン〔著〕 / 柳沢民雄、石田修一〔訳〕
刊行日 2018年11月19日
ISBN 978-4-327-40171-9
Cコード 3080
NDCコード 801
体裁 A5判 並製 360頁
定価 定価4,968円(本体4,600円+税)

ネット書店からのご購入(近刊予約ページにつきましては発売月初旬頃までに表示されます)

リアル書店在庫確認

内容紹介
オーストラリアやアマゾンなどにおける未知言語の記述文法を次々と発表して世界的に評価の高いディクソン教授の代表作『Ergativity』の待望の翻訳がついに完成。21世紀の言語研究の柱の1つである言語類型論を理解するための格好の入門書としても読める。それまで馴染みのない現象とされていた能格(ergative)を網羅的にまとめ上げた、英語学・言語学・日本語学専攻の大学院生や研究者など、「言語類型論とは何か」を理解したい人に幅広く読んでほしい良書である。

〈著者紹介〉
R.M.W.ディクソン(R.M.W.Dixon) 1939年イギリス生まれ、ロンドン大学にてPhD.を取得。前オーストラリア国立大学教授、現在、ジェームズ・クック大学教授。専攻はオーストラリア原住民語、言語類型論。主要著書に『The Dyirbal language of North Queensland』『A grammar of Yidin』(Cambridge University Press)、『Basic linguistic theory(Volume 1:Methodology/Volume 2:Grammatical Topics)』(Oxford University Press)ほか多数。
目次
序文
謝辞
略語リスト

1.入門
 1.1. S、AそしてO:普遍的な統語的・意味的基本要素
 1.2 予備的実例
 1.3 「能格」という用語の別の使い方

2.統語法に基づいた標示と意味に基づいた標示
 2.1 統語法に基づいた標示
 2.2 意味に基づいた標示
 補遺:1つの言語における2種類の標示

3.節内能格性あるいは形態的能格性
 3.1 中心的な統語関係の標示タイプ
  3.1.1 格変化
  3.1.2 小辞と側置詞
  3.1.3 相互照応指示
  3.1.4 2つの相互照応指示メカニズム
 3.2 節内(節内部の)成分順(「語順」)
 3.3 意味的原理
 3.4 有標性
  3.4.1 無標化された絶対格、有標化された能格
  3.4.2 無標化された主格、有標化された対格
  3.4.3 有標主格
  3.4.4 相互照応指示システムにおける有標化

4.分裂組織のタイプ
 4.1 動詞の意味的性質によって条件づけられる分裂
  4.1.1 分裂的S組織
  4.1.2 流動的S組織
 4.2 名詞句の意味特徴によって条件づけられる分裂
  4.2.1 「拘束的」分裂対「自由」分裂
 4.3 テンス/アスペクト/ムードによって条件づけられる分裂
 4.4 「主節」対「従属節」の分裂
 4.5 異なる種類の分裂の組み合せ
 4.6 要約
 補遺:分裂タイプの目録

5.「主語」のカテゴリー
 5.1 「主語」の普遍的な定義
 5.2 キーナンの「主語」の議論
 5.3 「主語」に依存する普遍的な統語現象
  5.3.1 命令法
  5.3.2 ‘can’,‘try’,‘begin’,‘want’とその類似の動詞
  5.3.3 再帰における制御
  5.3.4 使役
  5.3.5 要約

6.節際能格性あるいは統語的能格性
 6.1 受動と逆受身
 6.2 統語的ピヴォット
  6.2.1 ピヴォット研究のための基本的枠組み
  6.2.2 ジルバル語のS/Oピヴォット
  6.2.3 形態的能格性とS/Aピヴォットをもつ言語
  6.2.4 混合されたピヴォットをもつ言語
 6.3 能格的な節際統語法をもつ言語
 補遺:チャマラル語

7.言語変化
 7.1 対格型から能格型へ
 7.2 能格型から対格型へ
 7.3 全般的論評

8.能格性の理論的根拠
 8.1 談話的基礎
 8.2 言語が能格であるとはどういう意味か
 8.3 要約
 8.4 後書き

補遺:理論モデルの注解

参考文献
著者の索引
言語と語族の索引
主題索引

▲ページトップに戻る