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徹底解明 欽定英訳聖書初版 マタイ福音書 ――解説・原文・註解・文法

「マタイ福音書」を欽定英訳聖書初版で読む。
著者 苅部恒徳、笹川壽昭、小山良一、田中芳晴〔編注著〕
刊行日 2002年12月5日
ISBN 978-4-327-40133-7
Cコード 3098
NDCコード 193
体裁 B5判 並製 288頁
定価 定価3,960円(本体3,600円+税10%)

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内容紹介
 欽定英訳聖書(AV)1611年初版とRevised English Bible (1989年)の原文を対照したパラレル・テクストを提供。
 初期近代英語と現代英語の対比による聖書英語表現の時代的差異を明示。
 英訳聖書の歴史の解説、語学的・解釈学的詳註、文法を付し、AV「マタイ福音書の英語」を徹底解明。
 
<著者紹介>
苅部恒徳(かりべ つねのり)
新英和大辞典第5版(執筆)、英語語源辞典(編集委員)
 
推薦
貴重な知見に富む  岐阜女子大学教授 寺澤芳雄
「英国は一冊の書物を読む国民となった。その書物とは聖書である」という有名なことばが示すように、聖書は英米人の精神生活やひろく英語文化の中核をなしている。各時代に見られる数多くの英訳聖書の中で、Shakespeare 晩年のころ 1611年に公刊された AV (欽定英訳聖書) は、The Englsih Bible として現在に至るまで英米人に愛誦され、聖書からの引用はこの英訳聖書によるのが通例である。その意味では、現代の英米文化を理解するのに AV を無視することはできない。しかし、今日英米で出版されている AV は、綴り字の現代化を始め、語句・語法に至るまで少なからぬ改変が加えられているのである。[所有格の it → its; was a building → was building など] したがって、 AV の語学的・英語史的研究には 1611年初版の使用は不可欠であるが、一般にこれを入手するのは容易ではないであろう。
 本書はこれらの事情に基いて、聖書の代表的一書「マタイ福音書」を 1611年版により忠実に再現し、これに語学的・聖書解釈的註を懇切に加えたものである。さらに、AV のテクストと共に現代英語訳を代表する Revised English Bible (REV、1989年) の訳を対照させることによって、4世紀に近い間の英語の変化を具体的に確かめることを可能にしている。英語史の教材・副読本として、あるいは英語(文化)に興味をもつ読者・学生諸君が自ら本書を繙くならば、予期しなかったような貴重な知見がえられるに違いない。
目次
はしがき
凡例
解説
 I 聖書と「マタイ福音書」
 II 英訳聖書の歴史
The Gospel according to St Matthew of
The Authorized [King James] Version of the Bible (1611) and
The Revised English Bible (1983) A Parallel-Text Edition
註解
文法
参考書目

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