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英語総合研究 ――英語学への招待――〈改訂版〉

著者 長谷川瑞穂、脇山 怜〔編著〕
刊行日 1998年11月1日
ISBN 978-4-327-40119-1
Cコード 3082
NDCコード 835
体裁 A5判 並製 248頁
定価 定価2,860円(本体2,600円+税10%)

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内容紹介
 英語学・言語学の諸分野を概観し、英語学の基礎知識を分かりやすく解説する。改訂に当たって、本文の記述の修正のほか、巻末に研究課題を増補した。
目次
はしがき
 
第1章 英語の変遷――英語史 [森田 彰]
1.ことばの歴史、ことばと歴史
 (1)英語史を学ぶ意義
 (2)さまざまな歴史と「ことばの歴史」
 
2.英語以前
 (1)インド・ヨーロッパ(印欧)語族と英語
 (2)英語の時代区分
 
3.古英語の時代
 (1)方言
 (2)文字
 (3)古英語の音
 (4)音法則
 (5)古英語の語形
 (6)古英語の文
 (7)古英語の語彙
 
4.中英語
 (1)中英語の時代
 (2)ノルマン征服の影響
 (3)中英語の方言
 (4)中英語の文字
 (5)中英語の音と古英語からの変化
 (6)中英語の語形
 (7)語順
 (8)中英語の語彙と多重構造
 (9)標準語の形成と中産階級の発展
 
5.近代英語 1――初期近代英語
 (1)15世紀の英語
 (2)近代英語の誕生
 (3)英語の伝播
 (4)近代英語への変化
 (5)初期近代英語の語彙
 
6.近代英語 2――後期近代英語
 (1)反省の時代
 (2)文学の貢献
 (3)後期近代英語の文法
 (4)後期近代英語の語彙
 (5)拡張する英語
 (6)アメリカ英語
 
7.20世紀(現代)の英語
 (1)現代英語への変化
 (2)多様な英語
 (3)世界語としての英語
 (4)これからの英語
 
第2章 英語の発音――音声学 [長谷川瑞穂]
1.序論
 (1)言語学と音声学
 (2)音声学の歴史
 (3)言語音と音声学
 (4)容認発音(RP)と一般米語(GA)
 (5)発音器官
 
2.母音と子音
 (1)母音と子音の違い
 (2)母音の調音
 (3)母音の長さ
 (4)子音の調音
 (5)素性を用いた分類
 
3.音の変化と変種
 (1)異音
 (2)異音の定式化
 (3)同化
 (4)音の脱落
 (5)音の連鎖
 (6)鼻腔解放
 (7)側面解放
 (8)イギリス英語とアメリカ英語
 
4.強勢と音調
 (1)日本語と英語の違い
 (2)英語の強勢アクセント
 (3)強形と弱形
 (4)抑揚
 
5.音響音声学
 (1)音と聴覚
 (2)音の大きさ、高さ、質
 (3)オシロミンクによる測定
 (4)スペクトログラフの分析
 
第3章 英文のしくみ――文法 [木全睦子]
1.はじめに――言語知識と文法の記述
 
2.文法研究の歴史と文法理論
 (1)伝統文法――規範文法から記述文法へ
 (2)構造主義文法と生成文法
 
3.形態論――単語の構造
 (1)単語の知識と形態論について
 (2)形態素と単語
 (3)語形成
 
4.統語論――文の構造
 (1)統語知識
 (2)文の構造
 (3)句構造標識
 (4)句構造規則
 (5)変形規則
 
第4章 ことばの意味――意味論 [大西泰斗]
1.はじめに
 
2.意味の定義
 (1)イメージ説
 (2)科学的定義説
 (3)語義分解説
 (4)指示説(意味の指示理論)
 
3.語の意味から構成素あるいは文の意味へ
 
4.理論研究管見
 (1)オグデン&リチャーズの三角形と意味理論の流れ
 (2)心理主義的意味論
 (3)論理学の伝統に基づいた意味理論
 
第5章 人とことば――応用言語学 [大井恭子]
1.はじめに
 
2.人間の言語の特質と動物のコミュニケーション
 (1)動物のコミュニケーション
 (2)人間の言語と動物のコミュニケーションとの違い
 
3.言語の起源
 (1)言語の起源を求めて
 (2)言語の起源についての諸説
 (3)人間の生物学的進化と言語の獲得
 
4.ことばと脳
 (1)脳におけることばの座の研究
 (2)脳の左右差の証明
 (3)臨界期
 
5.母語の習得
 (1)経験主義に基づく言語習得論
 (2)合理主義の基づく言語習得論(生得理論)
 (3)L.A.D. による言語習得過程の説明
 (4)母語の習得の過程
 (5)形態論・統語論から見た英語の文法の習得過程
 (6)言語習得の社会的側面
 
6.第2言語の習得
 (1)母語の習得と第2言語の習得の比較
 (2)対照分析
 (3)誤答分析
 (4)「獲得された知識」と「学習された知識」:モニター・モデル
 (5)第2言語習得と年齢
 (6)第2言語習得に影響を及ぼす諸要因
 
第6章 ことばと社会――社会言語学 [脇山 怜]
1.ことばと社会、ことばと階級
 (1)社会言語学とは?
 (2)「変異」とは何か?
 (3)言語変種のいろいろ
 (4)英語の階級差
 (5)ニューヨーク市における英語の社会階層化
 (6)3人称-s の脱落と階級との関係
 (7)精密コードと限定コード
 
2.ことばと性
 (1)世界の言語に見る男性語・女性語
 (2)英語に性差はあるか?
 (3)Woman's Language ――女性の英語の特徴
 (4)英語に内在する男性優位
 (5)差別のない英語を目指して
 (6)女性語はなくなるか?
 
3.ことばと民族
 (1)民族的要因による言語変種
 (2)黒人英語――その起源と言語的特徴
 (3)ヒスパニックの英語
 (4)ピジンとクレオール
 
4.ことばと場面
 (1)場面によることばの使い分け
 (2)言語使用域――もう1つの基準
 (3)世界の言語に見る敬語――日本語型と非日本語型
 (4)英語の敬意表現1――相手の意見を尊重する
 (5)英語の敬意表現2――間接的な表現を使う
 (6)ダイグロシア:区別的2言語併用
 
5.ことばと国家、ことばと文化
 (1)バイリンガリズム:多言語社会アメリカの試行錯誤
 (2)多言語国家の諸問題
 (3)言語と文化
 (4)サピア‐ウォーフの仮説――民族は理解し合えるか?
 
研究課題
用語解説
索引

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