テスティングの基礎理論
テスティングの最新理論を広く網羅
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著者 |
野口裕之、大隅敦子〔著〕 |
刊行日 |
2014年7月24日
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ISBN |
978-4-327-38464-7 |
Cコード |
3081 |
NDCコード |
807 |
体裁 |
A5判 並製 200頁
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定価 |
定価3,080円(本体2,800円+税10%)
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- 内容紹介
- 日本語教育や英語教育など外国語教育の研究や、実践場面でテストを用いる際に必要なテスティングの基本と最新理論とを広く網羅したテスティングの解説書です。言語テストの背後にある特性や言語テストが測定しようとする構成概念などについて、どのようにモデル化すればよいかまで踏み込んで解説して、かつ理論的側も基礎から解きほぐします。言語テストについて基礎から体系的に、あるいは具体的な適用場面を意識しながら広く勉強したい大学院生・学部生や研究者などに最適です。
<著者紹介>
野口裕之 (のぐち ひろゆき) 1952年大阪府生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程中途退学、1985年東京大学教育学博士。現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。専門は、テスト理論、言語テスト。項目応答理論における尺度の等化、日本語教育におけるテスティング、ラッシュ・モデルを用いたパフォーマンス測定の尺度化、言語能力規準の開発などを研究。おもな論文に、『共通受験者デザインにおける Mean & Sigma 法による等化係数推定値の補正』『推定母集団分布を利用した共通受験者法による等化係数の推定』『外国語としての日本語能力測定を支えるテスト理論』『日本語能力試験における級間共通尺度構成の試み』『Can-do statementsを利用した教育機関相互の日本語科目の対応づけ』『外部試験を活用した大学英語カリキュラム改革―大学入試センター試験,TOEIC,TOEFLと茨城大学共通テストとの関係』『大規模口頭能力試験における分析的評価の試み』(いずれも共著)、おもな著書に『組織心理測定論-項目反応理論のフロンティア-』(白桃書房)『項目反応理論』(東京大学出版会)『研究社日本語教育事典』(研究社)(いずれも共著・分担執筆)などがある。2011年度日本テスト学会学会賞を受賞。
大隅敦子 (おおすみ あつこ) 1963年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科言語情報学専攻博士課程満期退学。東京大学学術修士。現在、国際交流基金日本語試験センター研究員。専門は日本語教育、言語テスト。特に試験の社会における有用性と波及効果、エビデンスに基づいた言語テストの開発と妥当性の検証、日本語読解能力の測定、欧州における言語テスト開発事情など。おもな論文に『日本語能力試験における級間共通尺度構成の試み』(共著)『新しい「日本語能力試験」−構成概念の構築と新しいレベルの設定−』『第2言語学習者はテキストをどう読んでいるか』『日本語能力試験改定の中間報告』『専門日本語研修におけるコースデザインの検討』(共著)『日本語学習から研究活動へ―内省の中の学習過程― (研究者研修参加者へのインタビュー記録から)』『日本語能力試験における発達性ディスレクシア(読字障害)への特別措置』(共著)などがある(断りあるほかは単著)。おもな著書に、『プロフィシェンシーを育てる 真の日本語能力をめざして』(凡人社)『日本語教授法シリーズ第12巻 学習を評価する』(国際交流基金)『研究社日本語教育事典』(研究社)(いずれも共著・分担執筆)。
- 目次
- 第1章 世界の大規模言語テスト
第2章 大規模言語試験におけるテスティングの検討
第3章 大規模テスト開発の流れ
第4章 テスト項目の分析
第5章 テストの妥当性の検討
第6章 テストの信頼性の検討
第7章 項目応答理論
第8章 尺度得点の等化と垂直尺度化
第9章 特異項目機能の検出
第10章 パフォーマンス測定に関する分析
第11章 CEFR と言語テスト
第12章 日本語能力測定に関する独自性について
参考文献
索引