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書籍紹介

日本語表現で学ぶ
入門からの認知言語学

身近な日本語の例を使ってやさしく学べる
著者 籾山洋介〔著〕
刊行日 2009年6月25日
ISBN 978-4-327-37816-5
Cコード 3081
NDCコード 801
体裁 A5判 並製 136頁
定価 定価1,540円(本体1,400円+税10%)

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内容紹介
認知言語学を専門とする籾山洋介・名古屋大学教授による、これまでになかったほどわかりやすい認知言語学の入門書です。日本語、とくに日本語の類義表現と比喩を中心に例をとって、認知言語学をやさしくていねいに解説します。外国語の例は一切使わず、言語学の知識がない人でも認知言語学が身近になってしまう画期的な1冊です。これから認知言語学を学ぶ大学生や大学院生、日本語教師やその志望者、日本語のことをもっと知りたい方などにぴったりです。
 
<著者紹介>
籾山洋介(もみやま・ようすけ)
1961年東京生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了・博士課程中退。名古屋工業大学講師、名古屋大学助教授などを経て、現在、名古屋大学教授。おもな著書・訳書に『日本語は人間をどう見ているか』(研究社)、『認知意味論のしくみ』(シリーズ・日本語のしくみを探る、研究社)、『認知意味論』(シリーズ認知言語学入門第3巻、共著、大修館書店)、『よくわかる言語学入門』(共著、バベルプレス)、『日本語意味と文法の風景――国広哲弥教授古稀記念論文集』(共編著、ひつじ書房)、『上級日本語教育の方法』(共編著、凡人社)、『言語学百科事典』(共訳、大修館書店)ほか。
目次
第I部 認知言語学の基本
 
第1章 認知能力とは何だろう?
 はじめに
 生成文法との違い
 認知能力の例――比較する能力
 主体化
 認知言語学の射程の広がり
 第1章のまとめ
 
第2章 経験が果たす役割
 はじめに
 ふたたび生成文法との違い
 言語の基盤としての身体
 連語(=コロケーション)の習得/百科事典的意味
 フレームの知識
 生得的認知能力と経験的認知能力
 第2章のまとめ
 
第3章 類義表現と比喩
 はじめに
 類義表現と認知
 比喩とは
 メタファー
 シネクドキー
 メトニミー
 第3章のまとめ
 
第II部 枠組みと推論
 
第4章 「裸眼」と「肉眼」はどう違う?
 はじめに
 ことわざ
 表現の考察
 第4章のまとめ
 
第5章 予測の働き
 はじめに
 現状から未来を予測する
 予測に照らして評価する
 予想外を表す「〜てしまう」
 「予想どおり/予想外」を表すいろいろな表現
 第5章のまとめ
 
第6章 原因を推論する
 はじめに
 現状から原因を推論する
 事実と反する原因の見立て
 表情から心の中を想像する
 いろいろな感情が原因で「鳥肌が立つ」
 第6章のまとめ
 
第III部 視点と焦点
 
第7章 視点の違いを考える
 はじめに
 空間移動を捉える視点
 心理的な視点
 静的な対象の見方
 第7章のまとめ
 
第8章 異なる部分に注目する
 はじめに
 焦点の当て方
 空間と時間のどちらに注目するか
 焦点化を明示する構文
 第8章のまとめ
 
第9章 構成要素か全体か
 はじめに
 構成要素に注目するか全体を一括りにするか
 行為の個別性と全体性
 小説の分析
 第9章のまとめ
 
第IV部 評価と比喩表現
 第10章 異なる評価をする
 はじめに
 マイナス評価とプラス評価
 皮肉の表現
 使役と受身による評価
 評価的意味を持ついろいろな表現
 第10章のまとめ
 
第11章 言いにくいことの言い方
 はじめに
 排泄の婉曲表現
 性(的行為)の婉曲表現
 死の婉曲表現
 引退の婉曲表現
 第11章のまとめ
 
おわりに
あとがき
索引

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