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書籍紹介

概説 スペイン文学史

日本語で書き下ろされた唯一のスペイン文学通史
著者 佐竹謙一〔著〕
刊行日 2009年6月25日
ISBN 978-4-327-37727-4
Cコード 3098
NDCコード 902
体裁 A5判 並製 416頁
定価 定価4,860円(本体4,500円+税)

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内容紹介
日本語で書き下ろされた唯一のスペイン文学通史。この分野の第一人者が、近年おもな作品が邦訳され、注目を集めつつあるスペイン文学の流れをたどる。全体を「中世」「黄金世紀」「18世紀」「19世紀」「20世紀」の5部で構成。スペイン文学になじみのうすい一般読者にも理解できるよう、各時代の流れと文学の潮流や作家の人生について紹介するだけでなく、主な作家の傑作にも焦点をあて、わかりやすく解説した。

〈著者紹介〉
佐竹謙一(さたけ けんいち)
1949年生まれ。イリノイ大学大学院博士課程終了(PhD)。南山大学外国語学部・大学院国際地域文化研究科教授。
 主な著書 『スペイン黄金世紀の大衆演劇』 三省堂 2001/『世界は劇場/人生は夢』(共著) 水声社 2001/『浮気な国王フェリペ四世の宮廷生活』 岩波書店 2003
 主な訳書 『現代スペイン演劇選集』 水声社 1994/『バロック演劇名作集』(共訳) 国書刊行会 1994/『カルデロン演劇集』 名古屋大学出版会 2008

目次
第1章 中世

1 スペイン文学の形成
   イスラーム・スペイン
   キリスト教諸王国の成立とレコンキスタ

2 初期の抒情詩
   「ハルチャ」「モアシャハ」「セヘル」
   ガリシア・ポルトガルの抒情詩
   ビリャンシーコ

3 初期の叙事詩
   武勲詩と吟遊詩人
   武勲詩の特徴
   『サンチョ2世の歌』
   『フェルナン・ゴンサーレスの詩』
   『ララの7人の貴公子』
   『ベルナルド・デル・カルピオ』
   『わがシッドの歌』

4 13世紀の教養派俗語文芸
   教養派俗語文芸(メステール・デ・クレレシーア)
   『アレクサンドレの書』
   『アポロニオの書』
   ベルセーオ
    『聖母の奇跡』
   聖人をテーマにした詩
   「掛け合いの詩(ポエマ・デ・デバーテ)」
   初期の散文
   賢王アルフォンソ10世
   初期の説話集

5 初期の演劇
   『東方の三博士の聖史劇』

6 14世紀の詩
   『よき愛の書』
   ロペス・デ・アヤーラ

7 14世紀の散文
   フアン・マヌエル
    『ルカノール伯爵』

8 15世紀の宮廷詩人/カンシオネーロほか
   時代背景
   15世紀の詩の特徴
   カンシオネーロ
   サンティリャーナ侯爵
   メーナ

9 ロマンセ
   ロマンセの展開
   ロマンセの分類と特徴

10 「死の舞踏」とホルヘ・マンリーケ
   「死の舞踏」
   ホルヘ・マンリーケ
    『父の死に寄せる詩』

11 15世紀の散文/騎士道物語ほか
   『鞭』(別名『浮世の愛の戒め』)
   騎士道物語のはしり
   『アマディス・デ・ガウラ』
   感情小説
   
12 『ラ・セレスティーナ』

13 15世紀の演劇
   ゴメス・マンリーケ


第2章 黄金世紀

1 16、17世紀スペインの動向

2 スペイン・ルネサンス

3 16世紀の散文
   新大陸発見と征服の記録
   その他の散文

4 16世紀の新しい詩の導入
   イタリア詩の導入
   ボスカン
   ガルシラーソ
    『牧歌』
   イタリア詩と伝統詩

5 16世紀後半の抒情詩
   フライ・ルイス
    「隠遁生活」、「夜の静寂」ほか
   エレーラ

6 神秘主義文学
   サンタ・テレサ
    作品と文体
    『霊魂の城』
   サン・フアン
    作品と文体
    『霊の讃歌』

7 16世紀の小説
   牧人小説
   モーロ小説
   ビザンティン小説

8 ピカレスク小説の嚆矢、ラサリーリョ
   ピカレスク小説
   『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』

9 ロペ・デ・ベーガ以前の演劇
   ルネサンスの劇作家たち
   ロペ・デ・ルエーダほか
   16世紀後半の宗教劇
   悲劇の劇作家たち
   劇作家セルバンテス
   フアン・デ・ラ・クエバ

10 スペイン・バロック文学の特徴

11 セルバンテスの小説
   苦労人、セルバンテス
    『パルナッソス山への旅』
    『模範小説集』ほか
   『ドン・キホーテ』

12 17世紀の詩
   バロックの大詩人ゴンゴラ
    ゴンゴラの詩風
    『ポリフェーモとガラテーアの寓話』
    長編詩『孤独』
   文学論争
   その他の詩人たち

13 本格的なピカレスク小説/その他の小説家たち
   アレマン
    『グスマン・デ・アルファラーチェの生涯』
   サヤス・イ・ソトマヨールの女性像
   風俗描写文学

14 ケベード
   フランシスコ・デ・ケベード
    文体と作品
    『ぺてん師ドン・パブロスの生涯』

15 ロペ・デ・ベーガの「新しい演劇」
   ロペ・デ・ベーガ
    おもな作品
    名誉劇
    『ペリバーニェスとオカーニャの騎士団長』
    『フエンテ・オベフーナ』
    『復讐なき罰』
    『オルメードの騎士』
    その他の劇作品

16 ティルソとロペ派の劇作家たち
   ティルソ・デ・モリーナ
    『セビーリャの色事師と石の招客』
    『不信心ゆえ地獄堕ち』
   ロペ派の劇作家たち

17 バロック演劇の巨匠、カルデロン
   ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ
    技法とおもな作品
    『人生は夢』
    『驚異の魔術師』
    名誉劇/『名誉の医師』、『不名誉の画家』ほか
   カルデロン派の劇作家たち

18 17世紀の散文、もう一つの輝き
   サアベドラ・ファハルド
   グラシアン
    文体とおもな作品
    『神託必携・処世智の技』
    『クリティコン』


第3章 18世紀

1 ハプスブルク王朝からブルボン王朝へ

2 文学の動向
   後期バロック

3 啓蒙主義と新古典主義
   フェイホー
    文体とおもな作品
   ルサンと『詩論』
   ホベリャーノス
   カダルソ
    『モロッコ人の手紙』
    『哀愁を帯びた夜』
   イスラとフォルネール
   寓話文学

4 18世紀の演劇
   サイネーテ
   新古典主義の演劇
   モラティン(息子)
    『娘たちの「はい」』
    『老人と少女』
    『新作喜劇』

5 新古典主義の抒情詩
   メレンデス・バルデス
   前期ロマン主義


第4章 19世紀

1 19世紀スペインの動向

2 文学の動向

3 風俗描写の散文
   ジャーナリスト、ラーラ

4 ロマン主義の詩
   エスプロンセーダ
    おもな詩作品
    『サラマンカの学生』
    『悪魔の世界』

5 ロマン主義の演劇
   マルティネス・デ・ラ・ローサ
    おもな作品
   リバス公爵
    『ドン・アルバロまたは運命の力』
   ソリーリャ
    おもな作品
    『靴屋と国王』
    『ドン・フアン・テノリオ』
   他の劇作家たち

6 19世紀後半の演劇
   タマーヨ・イ・バウス
    『新作劇』
   エチェガライ
   ヘネロ・チーコ

7 後期ロマン主義の詩
   ベッケル
    『抒情詩集』
    伝説集、その他の散文
   カストロ

8 写実主義の小説
   ロマン主義から写実主義へ/フェルナン・カバリェーロ
    『かもめ』
   アラルコン
    『三角帽子』
   バレーラ
    『ペピータ・ヒメネス』
   ペレーダ
    『ペドロ・サンチェス』
   ペレス・ガルドス
    多作家ガルドス
    『ドニャ・ペルフェクタ』
    『マリアネーラ』
    『慈悲』

9 自然主義の小説
   パルド・バサン
    『ウリョアの館』
   〈クラリン〉
    『ラ・レヘンタ』
   パラシオ・バルデス
   ブラスコ・イバーニェス
    『葦と泥』


第5章 20世紀

1 20世紀スペインの動向

2 20世紀最初の文学的潮流
   〈98年世代〉とモデルニスモ

3 スペインの刷新(レヘネラシオン)を求める作家たち
   ガニベー
   〈アソリン〉
    おもな著作
    『カスティーリャ』
   ウナムーノ
    おもな著作
    『霧』
   バローハ
    おもな著作、テーマと作風
    『完成の道』
    『知恵の本』
   バリェ=インクラン
    おもな著作
    『ソナタ』シリーズ
    『ボヘミアの光』
   マエストゥ
   A・マチャード
    おもな詩作品

4 モデルニスモから新しい詩へ
   ヒメネス
    詩作品とその傾向
    『プラテーロとわたし』

5 〈14年世代〉または〈1910年世代(ノベセンティスモ)〉
   オルテガほか
   ドールスほか
   ペレス・デ・アヤーラほか

6 ベナベンテと中産階級の演劇
   ベナベンテ
    『作り上げた利害』
   その他の劇作家たち

7 〈27年代〉の詩人たち
   ディエゴ
   サリーナス
   ギリェン
   アルベルティ
   セルヌーダ
   アレイクサンドレ
   ガルシア・ロルカ
    ロルカの詩作品
   その他の詩人たち

8 ロルカの演劇
   三大悲劇

9 亡命作家
   センデール
   アウブ
    『善意』
   アヤーラ
    『犬死に』
   その他の作家たち

10 内戦後の小説
   40年代の代表作
   セラ
    『パスクアル・ドゥアルテの家族』
   ラフォレー
    『何でもないの』
   50年代から75年のフランコの死まで
   サンチェス・フェルロシオ
    『ハラマ川』
   フェルナンデス・サントス
    『荒くれ者たち』
   マトゥーテ
    『北西の祭り』
   デリーベス
    『赤い紙』
    『マリオとの5時間』
   ゴイティソーロ
    『自己の証(あかし)』
    『ドン・フリアン伯爵の名誉回復』
   トレンテ・バリェステール
    『J.B.の系譜/そこからの脱出』
   ベネー
    『帰郷』
   マルセー
    『堕落』
   ポストフランコ時代の小説

11 内戦後の詩
   〈36年世代〉
   ガルシア・ニエート
   ビバンコ
   パネーロ兄弟
   ロサーレス
   リドゥルエーホ
   ブレイベルグ
   孤高の詩人、エルナンデス
   社会派写実主義(レアリスモ・ソシアル)の詩人たち――セラーヤ、オテーロ、イエーロ
   セラーヤ
   オテーロ
   イエーロ
   〈50年世代〉の詩人たち
   バルセロナ派の詩人たち
   〈70年世代〉または〈68年世代〉または新鋭詩人(ノビッシモ)
   〈80年世代〉または〈次期新鋭詩人(ポストノビッシモ)〉、それ以後の詩人たち

12 内戦後の演劇
   気晴らしのための演劇(1)
   亡命作家の演劇
   アウブ
    『見て見ぬふりが招いた死』
   アルベルティ
    『プラド美術館での戦いの夜』
   カソーナ
    『暁に訪れる女』
    『立ち枯れ』
   気晴らしのための演劇(2)
   ユーモア劇
   ハルディエール・ポンセーラ
    『アーモンドの木の下に眠るエロイーサ』
   ミウラ
    『三つの山高帽子』
   社会派演劇(テアトロ・ソシアル)
   ブエロ・バリェホ
    『燃ゆる暗闇にて』
    『採光窓』
   サストレ
    『死に向かう部隊』
    『猿ぐつわ』
   新たな社会派演劇
   オルモ
    『ワイシャツ』
   マルティン・レクエルダほか
   前衛劇
   ガラ
    『エデンの緑の園』
   アラバール
    『建築家とアッシリア皇帝』
   新しい世代の劇作家たち

参考文献
図版出典
あとがき

索引
 人名索引
 書名索引

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