日本英学史叙説 ――英語の受容から教育へ
幕末に始まる日本人の英語受容と教育の歴史
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著者 |
庭野吉弘〔著〕 |
刊行日 |
2008年5月23日
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ISBN |
978-4-327-37722-9 |
Cコード |
1087 |
NDCコード |
372 |
体裁 |
A5判 上製 520頁
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定価 |
定価6,160円(本体5,600円+税10%)
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- 内容紹介
- <異国船が襲来し、英学が始まり、日本は近代化の道を歩み始めた!>
英軍艦フェートン号が長崎に来港したのがちょうど200年前。そこから始まる日本の英語の受容と教育の歴史を、英学・英語教育研究の第一人者が語る。幕末に日本を訪れた外国人たちは日本と日本人をどう観察したか。内村鑑三や嘉納治五郎などの明治人と英語との出会いはどうだったか。ハーンをはじめとする個性的な英語教師たちの群像、そして、もう一つの「英学史」を形づくる研究社の歴史とは? 日本英学史研究の画期をなす本格的論考!
<著者紹介>
庭野吉弘(にわの よしひろ)
工学院大学教授。日本英学史学会会長。専門は、日本英学・英語教育史ラフカディオ・ハーン、 英国ヴィクトリア朝文化・社会。
- 目次
- 第一部 幕末と英学
第一章 日米関係前史と英学のあけぼの――幕末開国とアメリカ捕鯨業
第二章 G・H・プレブル大尉の見た幕末日本――ペリー艦隊マセドニアン号乗組員の記録より
第三章 オールコック卿の富士登山――外交官の政治的意図
第四章 米国通訳官ヒュースケンの「明と暗」――民間交流から生まれたもの
第二部 明治人と英語との出会い
第一章 内村鑑三の「英学修養」――高崎時代から東京外国語学校時代まで
第二章 嘉納治五郎と「英語教育」――グローバリゼーションと英語
第三章 吉田幾次郎の「英語世界」――英語名人のエディターシップ
第四章 初期「文検」受験者たちの「英語対策」――風物知識の問われ方とその対策を中心に
第三部 個性ある英語教授
第一章 ラフカディオ・ハーンの英語教授――H・スペンサーの『教育論』との関わりにおいて
第二章 訳読史における浦口グループ・メソッド――その評価と問題点
第三章 英語教育から見た<<英国風物論>>――その誕生と系譜
第四章 オーラル・メソッド「湘南プラン」の実際――「分割授業」と少人数教育
第四部 英語教育と英語出版社――研究社の場合
第一章 月刊誌『英語教育』(研究社刊)の誕生――その前身から発刊までの系譜
第二章 月刊誌『英語教育』(研究社刊)の巻頭言が映すもの――英学者の視点と英語教育環境
第三章 研究社の英語教育図書出版と時代相――研究社刊シリーズものを中心に
第四章 研究社百年の歩み――もう一つの英学史として