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書籍紹介

日本人と英語 ――もうひとつの英語百年史

日本人はなぜこれほどまでに英語を愛し、憎んできたのか
著者 斎藤兆史〔著〕
刊行日 2007年9月21日
ISBN 978-4-327-37720-5
Cコード 0082
NDCコード 372
体裁 四六判 上製 256頁
定価 定価2,200円(本体2,000円+税10%)

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内容紹介
日本人はなぜこれほどまでに英語を愛し、憎んできたのか。ブームと不要論とを繰り返してきた、この百年の日本人と英語の関わりの根本的問題を考える。
 
「受験英語」の誕生/英語教育の大衆化/夏目漱石の英語教育論/大正デモクラシーと音声重視の英語教育改革/英語廃止論/敵性語から敵国語へ/戦時下の英語研究/戦後英語ブームとカムカム英語/学習指導要領とコミュニケーション中心主義/英語教育大論争/平成の英語教育行政大改革/英語産業の栄枯盛衰/これからの日本人と英語
 
<著者紹介>
斎藤兆史(さいとう よしふみ)
1958年、栃木県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ノッティンガム大学英文科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は英語文体論。著書に『英語達人列伝』『日本人のための英語』『英語襲来と日本人』『英語の作法』など。
目次
まえがき
 
第一章 明治後期の英語
「百年史」前史――江戸編/「百年史」前史――明治編/百年史の幕開け/英語雑誌に見る明治後期の英語事情/「受験英語」の誕生?/明治末期の英語教科書と英語辞書/夏目漱石と岡倉由三郎の英語教育論
 
第二章 大正時代の英語
明治から大正へ/市河三喜『英文法研究』/大正前期の英語事情/大正デモクラシーと音声重視の英語教育改革/パーマーの理論と現在の実用コミュニケーション中心主義との違い/大正の英語教材/研究社「英文学叢書」/英語廃止論
 
第三章 昭和時代前期の英語――戦前・戦中
英語廃止論に対する反論/昭和初期の英語教科書から何が見えるか/昭和初期の受験参考書から何が見えるか/パーマーのその後とホーンビー/ベーシック・イングリッシュ/敵性語から敵国語へ/太平洋戦争中の英語教育・研究
 
第四章 昭和時代後期の英語
終戦直後の英語ブームとカムカム英語/終戦後の英語教科書/英語・英文学者の自己批判――中野・市河論争/英語教育の立て直しと制度的変革/「役に立つ英語」論争と実業界・経済界からの圧力/フリーズとパタン・プラクティス・ブーム/英米の言語戦略とコミュニケーション中心主義/平泉・渡部論争/英語関連学問分野の専門分化/昭和後期の「受験英語」/迷走するコミュニケーション中心主義
 
第五章 平成の英語
反英語帝国主義論/語学行政に入り込んだ実践コミュニケーション主義/英語第二公用語論/「英語が使える日本人」の育成/小学校英語教育のゆくえ/語学哲学に基づく英語教育改善策
 
私の英語学習・教育体験(昭和四四〜平成一九年)――あとがきに代えて
 
参考文献
年表 日本人と英語の百年史
索引

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