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書籍紹介

英語学モノグラフシリーズ3〈全21巻〉
文の構造

著者 立石浩一、小泉政利〔著〕
刊行日 2001年7月10日
ISBN 978-4-327-25703-3
Cコード 3380
NDCコード 801
体裁 A5判 並製 220頁
定価 定価2,750円(本体2,500円+税10%)

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内容紹介
 言語には音形や意味に必ずしも反映されない抽象的構造が有機的に働いているということを、生成文法理論の基本的な考え方から始めて、平叙文、疑問文、命令文、また補文などの文の基本的構造を分析して行く中で解明する。
目次
第1章 構造の必要性と捉え方
 1.1 構造とは
 1.2 どんな文でも発音はできる
 1.3 意味がわかっても文にはならない
 1.4 意味がなくても文を発することはできる
 1.5 構造解析の必要性
 1.6 あらためて構造とは
 
第2章 統語分析の基礎
 2.1 生成文法の考え方
  2.1.1 言語使用の創造性
  2.1.2 言語獲得の論理的問題
  2.1.3 言語間変異
  2.1.4 原理とパラメータのアプローチ
  2.1.5 ミニマリスト・プログラム
  2.1.6 生成文法理論と英語の文の構造
 2.2 統語範疇
 2.3 構成素構造
 2.4 述語、項、付加部
 2.5 句の構造
 2.6 移動
 
第3章 平叙文の基本構造
 3.1 文の基本構造
  3.1.1 助動詞のある文
  3.1.2 助動詞のない文
 3.2 否定文
 3.3 Have と Be
 3.4 格
 3.5 受動文
 3.6 補文の構造
  3.6.1 定形節
  3.6.2 for to 不定詞節
  3.6.3 例外的格付与構文
  3.6.4 繰り上げ構文
  3.6.5 コントロール構文
 3.7 言語間変異
  3.7.1 主要部パラメータ
  3.7.2 主要部移動
 
第4章 平叙文のより詳しい分析
 4.1 非対格仮説
  4.1.1 格動詞と非対格動詞
  4.1.2 There 構文
  4.1.3 結果構文
  4.1.4 過去分詞の形容詞的用法
  4.1.5 幼児英語
 4.2 動詞句内主語仮説
  4.1.1 遊離数量詞
  4.1.2 等位構造制約
  4.1.3 幼児英語の否定文
 4.3 VP シェル
 4.4 分離屈折辞仮説
 4.5 分離動詞句仮説
  4.5.1 副詞の分布
  4.5.2 幼児英語の目的語先行文
 4.6 AGR のない分離動詞句構造
 
第5章 疑 問 文
 5.1 一般疑問文
 5.2 特殊疑問文
 5.3 間接疑問文
 5.4 選択関係
 5.5 移動の制約
  5.5.1 下接の条件
  5.5.2 摘出領域条件
  5.5.3 最短連結条件
 5.6 関係詞節
 5.7 話題化と否定表現前置
 5.8 言語間変異
 
第6章 命令文の構造
 6.1 2人称命令文
 6.2 否定命令文と支えの Do
 6.3 対比の Do
 6.4 埋め込み命令文
 6.5 意味的制限
 6.6 1人称命令文
 6.7 条件節用法擬似命令文
 
第7章 感嘆文の構造
 7.1 否定倒置型感嘆文
 7.2 肯定倒置型感嘆文
 7.3 Wh 型感嘆文
 7.4 感嘆文の統語的分析と COMP の特質
 7.5 埋め込み感嘆文
 7.6 程度表現の付加詞との共起
 7.7 平叙文型感嘆文
 7.8 ま と め
 
第8章 句構造の発想
 8.1 句構造の伝えるもの
 8.2 句構造の考え方の変化
  8.2.1 直接構成素分析
  8.2.2 句構造規則
  8.2.3 X バー理論
  8.2.4 最小句構造理論
  8.2.5 句構造と語順
  8.2.6 句構造の限界?
 8.3 Kayne(1994)
  8.3.1 Kayne 理論の技術的問題
  8.3.2 Kayne(1994) の理論的位置づけ
  8.3.3 重名詞句移動と右方転移
  8.3.4 統語論と音韻論
 まとめ
 
第9章 おわりに:あらためて構造とは
 
参考文献/索引

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