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書籍紹介

英文精読教室3〈全6巻〉
口語を聴く

柴田元幸による新シリーズ。英語で書かれた小説を隅々まで味わう。
著者 柴田 元幸〔編訳註〕
刊行日 2021年8月20日
ISBN 978-4-327-09903-9
Cコード 1082
NDCコード 837
体裁 A5判 並製 210頁
定価 定価2,200円(本体2,000円+税10%)

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内容紹介
小説の「声」が聞こえる楽しさ
マーク・トウェイン、ヘミングウェイの真髄は声にあり
文字を「聴く」力を楽しく鍛える!
 
《[第3巻] 本文見本はこちらから》

 
<シリーズ紹介>
●英語で書かれた最良の小説を精選し、読者が一人で隅々まで味わえるよう、詳細な注と解説を施した全6巻シリーズ。
●読者が自分の読みを確認できるよう、対訳も付す。
●各巻ごとにテーマを決めて、好みの内容が選べるよう配慮。古典から現代まで幅広く、英語圏全体から作品を選択。また作品ごとに難易度を表記。 
 
<編訳註者より>
 外国語を短時間読んで、一定の情報を解析し、処理するような読み方が、グローバル化したと言われている今の世の中ではたぶん要請されているのだと思います。それはそれで大事なことにちがいありません。でもそういう、脳内ストップウォッチと競争するような読み方からちょっと離れて、英語で書かれたすぐれた小説をゆっくりじっくり読みたいと思う人もそれなりにいるにちがいない、そしてそういう人たちの多くは、その助けになるような本があったらいいのにと思っているにちがいない……そうした確信からこのシリーズは生まれました。
 翻訳で読んでも、もちろん小説のよさは、かなりの部分、感じとれます。ですが、原文をじかに読んで味わえる楽しさは、やはり格別です(翻訳者が言うんだから間違いありません)。そして、楽しむために必要なのは、語学力です。また逆に、語学力をつけるのに最良の手段は、楽しんで読むことです。語学的なことをあれこれ考えながら、小説の中で生きている人たちのこともあれこれ考えているうちに、語学力も小説を楽しむ力も自然と身につくような、そういう体験をこのシリーズが提供することを願って、知恵を絞って作品を選び、註をつける。要するに、「自分が学生のころにあったら使ったと思える本」を作りました。同好の士が集まってくれますように。
  
 
<著者紹介>
柴田元幸(しばた もとゆき)
翻訳家、東京大学名誉教授。東京都生まれ。ポール・オースター、レベッカ・ブラウン、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソンなど、現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。マーク・トウェインの翻訳に、『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社)、『トム・ソーヤーの冒険』『ジム・スマイリーの跳び蛙―マーク・トウェイン傑作選』(新潮文庫)、最近の翻訳に、エリック・マコーマック『雲』(東京創元社)、スティーヴン・ミルハウザー『ホーム・ラン』(白水社)、編訳書に、『「ハックルベリー・フィンの冒けん」をめぐる冒険』、レアード・ハント『英文創作教室 Writing Your Own Stories』(研究社)など。文芸誌『MONKEY』、および英語文芸誌MONKEY責任編集。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。
目次
Sandra Cisneros, "Those Who Don't" (1984)
 (サンドラ・シスネロス「わかってない奴ら」)
Mark Twain, "How I Edited an Agricultural Newspaper Once" (1870)
 (マーク・トウェイン「私の農業新聞作り」)
Ernest Hemingway, "The Killers" (1927)
 (アーネスト・ヘミングウェイ「殺し屋たち」)
Jim Shepard, "Batting Against Castro" (1996)
 (ジム・シェパード「カストロを迎え撃つ」)
Kevin Barry, "Who's-Dead McCarthy" (2019)
 (ケヴィン・バリー「誰が死んだかマッカーシー」)

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